2007年5月に馬場源次さん・美穂さん夫婦が二人で始めた窯元。ささやかだけど暮らしを彩るような器を造ってゆきたい。そんな思いから、「彩里(いろり)」と名付けられました。陶芸の道を歩みかけた頃、本郷で出会った二人。追い求めるものが同じところにあった千載一隅の機会が、二人の息の合った作品作りにつながり、会津本郷焼の歴史に新たな1ページを加えてくれました。
普段使いの器を中心に、ひとつひとつ手造りの味わいを大切にしながら造られた器たち。会津の民芸品である「赤べこ」をモチーフにした楽しめる器や、ろくろを回している時に施す、ろくろ目の付いた器など、ふたりの個性と技術を活かした、自由な作品です。「使う人が笑顔になってくれるような、そんなうつわを造って行きたいと日々考えて、ときどき自分達も笑顔になりながら作陶しています。」器を持つ手にそんな二人の思いが伝わってきます。