鳳山窯
言葉はいらない。 孤高の伝統技術。
瀬戸町通りから細い路地を入り、しばらく歩いたところに静かにたたずむ鳳山窯。山水画の染付や、椿や萩など季節の草花をモチーフにした色絵の磁器、陶器、粉引きによるなめらかな陶肌を生かした無地の抹茶碗。店内にはたくさんの作品が並んでいます。
可憐で繊細な絵柄。落ち着いた、重厚感ある器。一見多様ですが、すべての作品に統一感が感じられます。それを醸し出しているのは、長年にわたり受け継がれてきた技法、「伝統」に忠実に作られた作品が持つ存在感なのでしょう。
鳳山窯は明治20年に開窯。「染付山水、色絵花紋等、手造り手描きの温もりある器造りを心掛けています」という当主の渡部正博さん。作品に向かう時間を大切に、今日もまっすぐに作品に向かいます。多くを語らずとも、漂ってくる作品の統一感が、作り手の伝統へのこだわりを伝えてくれます。山水はさることながら、椿や秋草も、媚びることのないありのままの姿でそこに在る。その気高い、孤高の姿が、見る人を惹きつけます。
住所
〒969-6115 福島県大沼郡会津美里町新町253
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